抜歯矯正?非抜歯矯正?②
投稿日:2020年12月9日
カテゴリ:スタッフブログ
抜歯矯正?非抜歯矯正?②
武蔵小山KT矯正歯科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。
矯正歯科医の小幡です。
今回は抜歯矯正?非抜歯矯正?①に引き続き、抜歯治療が必要な場合についてご説明いたします。
上顎前突(出っ歯)
主に上顎の前歯が外側に向かって生えている歯並びのことです。
お口を閉じにくい、閉じると上の前歯が飛び出してしまうなど、
機能的にも審美的にも良くありません。
上顎前突の場合、抜歯を行うことにより前歯を後ろに引っ込めるスペースを確保することができます。お口も閉じやすくなり、口元のバランスも整います。
しかし、軽度の上顎前突では、上の奥歯を後ろへ移動することで、抜歯をせずに歯並びを整えることも可能です。
叢生(そうせい)
叢生とは、歯がきれいに並ぶスペースが足りず、でこぼこ並んでいる歯並びのことです。
前から3番目の犬歯が外側に飛び出している、いわゆる八重歯も叢生の一つです。
見た目の問題以外にも、歯磨きが難しいために虫歯や歯周病のリスクが高くなります。
叢生の原因は、顎の大きさと歯の大きさのバランスがとれていないと生じます。
でこぼこの量が多い場合は歯を抜くことにより、きれいに並べることができます。
反対咬合、下顎前突
上の前歯より前に下の前歯が出ている、受け口の状態です。
骨格的に上顎の成長が足りない、または下顎の成長が大きいという場合や、歯の傾きによることがあります。
強い叢生(でこぼこ)があったり、奥歯や前歯の前後的な位置を大きく動かす場合には抜歯治療が必要となります。
(骨格的に上下の顎の位置のズレが大きい場合には手術を併用する外科的矯正治療が必要となることもあります。その場合は大学病院へのご紹介となります。)
矯正治療で抜歯が必要か否かは、患者様それぞれのお口の状態や、患者様の目指す歯並びによって異なります。まずは、当院にご相談に来ていただき、様々な検査やシミュレーションをもとにお話をさせてください。
次回抜歯矯正?非抜歯矯正?③にて、抜歯矯正で抜歯をする歯についてお話いたします。
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