子供の八重歯・叢生の矯正治療例
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子供の八重歯・叢生について
歯がさまざまな方向の生えて、でこぼこな歯並びを「叢生(そうせい)」といいます。八重歯や乱杭歯とも呼ばれ、最も多い不正咬合の一つです。叢生は、顎骨のスペースと歯のサイズが合っていないために、歯が重なり合ってしまいます。昨今では、食べ物の軟化により顎が小さくなっているため、叢生のお子様が増加傾向にあります。また、乳歯の時は綺麗に並んでいても、永久歯に生え変わった際に叢生になる場合もありますので、お子様の歯並びが不安な方はぜひ一度、当院の矯正相談をお受けください。
八重歯・叢生の原因と状態について
- ① 顎骨(土台)が小さい
- ② 顎骨のスペースに比べて、歯のサイズが大きい
- ③ 乳歯の早期喪失による歯の移動
- ④ 呼吸器系疾患などによる口呼吸の慢性化
- ⑤ 咬み合わせの問題
主に上記の5つが原因で歯並びがでこぼこになり、より症状を悪化させてしまいます。特に④番の口呼吸は、正常な顎骨の成長を阻害し、さまざまな不正咬合の元となるため、できるだけ早めに改善することによって良い治療結果を得られやすくなります。
子供の叢生・八重歯の歯列矯正を始める時期について
子供の叢生・八重歯の矯正は主に取り外しができる装置を使用するため、お子様自身がある程度管理が可能な6歳頃が適切と考えています。この時期は、ちょうど乳歯から永久歯へと生え変わる時期で成長を利用して歯列を広げてあげることによって、永久歯が綺麗に生えるスペースを確保しやすくなります。生え変わったばかりの永久歯は虫歯になりやすいため、しっかりと予防をしながら治療を進めていきます。
子供の頃に叢生・八重歯を改善しなかった場合の弊害について
叢生や八重歯は歯がさまざまな方向に生え、重なり合っている部分も多いため、歯磨きが隅々までしっかり行えず、虫歯や歯周病になりやすくなります。また、咬み合わせの不調和によって食べ物がよく噛めないため、消化器官や顎骨へ大きな負担がかかり、胃腸障害や顎関節症リスクを高めます。さらに、成人矯正を行う際には高い確率で抜歯が必要となるため、できるだけ早い時期からの矯正治療をおすすめいたします。
子供の叢生・八重歯の治療について
子供の叢生・八重歯の治療は、歯を動かすのではなく永久歯が場所を取り合わずに生え代われる十分な土台のスペースを確保するのが主な目的です。
そのため、正常な顎の発達を阻害する悪癖などを筋機能療法によって改善したり、拡大床矯正で歯列を拡大したりなど、お子様一人ひとりの症状によって適切な治療法を実施いたします。
子どもの叢生・八重歯の治療例(Before&After)と解説
子どもの叢生・八重歯の矯正治療例(10代男児・治療期間4年)
年齢・性別 | 10代男児 |
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治療期間 | 4年 |
抜歯 | なし |
治療費 | 495,000円(税込) |
リスク・注意点 | ・矯正治療後は保定をしなければ後戻りする可能性がある ・歯の移動に伴う痛みを感じる場合がある など |
備考 | 乳歯早期喪失、埋伏歯 |
10代の男児です。歯の凸凹、前歯の突出感を気にされて来院されました。乳歯がほとんど虫歯で、早めに抜けた乳歯も多く、さらには左上の永久歯が骨の中に横向きに生えていたりと問題点が多いケースでした。傾いた左下の奥歯をまっすぐにして、その手前の永久歯のための隙間を作りつつ、左上の永久歯が出てくることをアシストするために乳歯を抜歯、その後かみ合わせを上げつつ埋まっていたはの位置を整え、かみ合わせを上げました。問題点を順番に対処し子供の治療としてはかなり、良いところまで改善できました。
また矯正を通じて歯磨きや食生活が改善してくれて、虫歯はあるものの、後から生えてきた永久歯は子供の歯ほど虫歯にはなりませんでした。もし子供の治療で早期にアプローチをしなかったら、このような状況にはなっていなかったと個人的には来院していただいて良かった思っております。患者様とご両親も非常に喜んでいただきました。左上の前歯の隙間に関しては、大人の本格治療ができるようになったら、開始する予定です。
武蔵小山で子供の叢生の矯正治療をご検討中の方は無料相談へ
武蔵小山KT矯正歯科では、矯正担当医が子供の叢生・八重歯の矯正治療を実施いたします。当院では、お子様が矯正治療に専念していただけるよう、口腔内写真撮影・レントゲン写真撮影を含む矯正無料相談やセカンドオピニオンを実施しております。お子様に適した装置をはじめ、費用や治療期間についても詳しくご説明いたしますので、武蔵小山にて子供の叢生・八重歯の矯正治療をご検討中の方はぜひ、当院までお気軽にご相談ください。